現在ドローンの普及が進んでいる業界は?

ドローンは、2015年に法的規制や認可が成立し、各業界に広がっていった。その中でも、点検の業種で普及率が高まっている。国土交通省のドローン活用事例によると、道路、橋、鉄道などの点検や計測があり、高所を安全かつ正確に点検ができるとされ、今後もますます活用される見込みである。従来、点検に際し、点検車両の大きさ、かかる時間から交通規制が必要であり、人手の確保という問題も生じていたが、ドローンによって時間やコスト削減が改善されてきている。

また、物流や農業でも普及が広がっている。物流業界では、配達の効率性や人手不足という課題を抱えている。再配達や渋滞など、予測が難しい場合もあり、時間をロスしてしまい非効率となってしまうのだ。これらの問題解決の可能性がドローンによる配達である。とある企業は、業界初のドローンを利用した配達サービス展開をしている。

その一方で、重量の問題や安全性など課題もあり、実証実験の段階ではあるものの、今後物流業界では、普及が進んでいく見込みだ。そして、農業の業界でもドローン活用の事例は多くある。一般的な活用方法として、農薬散布があるが、肥料の散布も可能であり、先ほどの物流分野との連携で、農作物の運搬にも活用されている。

また、タイマーを活用し、散布時間の調整も可能であり、高齢化が進む農業従事者の課題を解決する手段になり得るとして期待されてる。最後に、エンタメ業界でのドローン活用は今やなくてはならない存在となり、オリンピック開会式での取り組みは記憶に新しい。今後も、ドローンは各業界でますます普及していくことだろう。